ザックリ!東濃探検隊♪

生まれも育ちも青森県で東濃初心者の「わぁ」が、未知の土地「東濃」をザックリ!探検します♪

【オススメ書籍】 谷津矢車先生の新著について その②

谷津矢車先生の新著について、ここまで2回書いた。

【オススメ書籍】 谷津矢車さんの新刊は今日発売です! - ザックリ!東濃探検隊♪

【オススメ書籍】 谷津矢車先生の新著について その① - ザックリ!東濃探検隊♪

先日12月5日に出た『桔梗の旗』は、web連載が書籍になったもの。

桔梗の人 | 潮WEB 〜ことばの力は時代を開く〜|潮出版社

連載時のタイトルである桔梗の「人」から、書籍になって「旗」に変わった理由は、12月15日に土岐市に来て本人に直接聞いてみていただけたら、と(笑)

書影はコレ

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そして、内容についてアレコレ書くのは品が無いし、わぁにはそもそも資格も無いと思うので、わぁの勝手な思いを。

この時期に大河ドラマに関連した書籍が出ると、すわ「便乗企画だ!」となると思うけど、それについては谷津さんが自分の言葉でハッキリそうおっしゃっている(笑)
さらにはラジオで「この時期、作家は大河ドラマ関連の仕事でガッポリ!」と、休日朝の某番組っぽい言い方で言っちゃうほど(笑)

もちろん、それは冗談半分でもあるんだろうし、読者にとっては便乗だろうとなんだろうと「オモシロイは正義!」なので何でも良し(笑)

んで、わぁが今回注目したのは、息子の明智光慶について書いた点。

個人的に思うのは、今は女性活躍の時代だし、女性が主役の大河ドラマもいくつか成功してることだし、歴史小説においても光秀の妻である妻木熙子や娘の細川ガラシャあたりを主人公にして甘ったるい理想論や平和主義の話にしてしまうのも有りだったんじゃないの?ということ。

そんなのツマラナイ媚びなんだけど、話題性もあるだろうし、戦場で主体となる男性ではなく支える立場や一歩引いた立場から見たマニアックな感じがウケそうだと思う。

だけどそこで選んだのは息子の光慶。

谷津さんはラジオで「資料が少ないから自由に描ける」という言い方をしたけど、逆に言えば制約をなるべく減らして描きたい何かがあったということで。

いやいや、そりゃまぁ描きたいものを形にするからこその作家なんだが、その描きたいものをどういうシチュエーションの中で描くか、というところに作家性が見えたりするんでしょ?
そこを読み取りたい訳なんですよ!

・・・なんか歯切れの悪い言い方で申し訳ない(^_^;)
わぁは実は小説はほとんど読まないできたし、この1年で言うと谷津さんと津原泰水さんの小説しか読んでない。
しかも何も深いことは考えず、さらーっと読んで「オモシロイ!」とか簡単に思ってしまうタイプだから、非常に浅い読みをしてきたはず(苦笑)

それが今、この谷津さんの新刊については、初めてアレコレと考えながら読んでいる。
と言うか読まざるを得ない!

些細なところにも深読み、裏読みをして、あーだこーだと悶々としながら読んでいる。
これは久しぶり。いや、田中芳樹銀河英雄伝説』以来、人生で二度目!

正直言って、悶々としながら読んでもサラっと読んでも、どちらにしても面白い。
超オススメの1冊。皆さん是非!!

へばまた!!!